Vol.3 -「Wプランナー」とは?
みなさん、こんにちは。今回で3回目を迎えましたこのコーナー。
今の所全6回で考えていますが、読者様の反響によっては続行するように編集長に相談しますので、
「お便り・質問・コーナーへの感想」などご意見をお寄せ下さいね。
そういえば先日、*にーにゃ編集部に同業者の匿名クレームが入ったそう。
「あのヴィヴォラシータの記事は他社を批判してうんぬん…」。
匿名は編集部が一切受付けてないという事で、詳細は分からなかったのですが、
一言いいたい。「うちに直接電話してくればいいのに」。
「Wプランナー」とは結婚式をトータルで見て仕切っていかなければならない仕事。
結婚を予定しているお二人がどんな式をしたいのか、イメージしている事をどれだけ現実に近付け、
限られた予算内で実現してあげる事が出来るのか。
それらを常に意識し、出来る事と出来ない事はきちんと伝え、でも実現させる為の手段を考え、
再度プラン全体の細部を見直してコストダウンを図る提案をしてあげたり。
また、式場空間のトータルな演出は当然で、料理や飲み物を出すタイミング、来賓者への気配り、
音響や照明の具合、進行の段取り…挙げるとキリがありません。
お二人が納得されるプランを作り、当日では現場を仕切り全体をみてプロデュースでき、
時間内に無事式を終え、「希望通りの式が挙げられました、ありがとう」とお二人に言われて初めて
「Wプランナー」なのです。
けっして式場・衣裳・その他付帯商品を紹介だけしている人を「プランナー」とは言いません!!
そういった事もまともに出来ないのに、まるで流行のように誰かれ構わず「Wプランナー」と名乗るのは止めて欲しい。
どれだけの花嫁さんが「なんちゃってWプランナー」に泣かされた事か!
…と止まらなくなりそうなんでここらで今回はやめとこっかな。
いつも「私達の存在する意味ってなんだろう?」ってよく考えます。
私達がいて、二人と縁があって出会い、私達と出会えた事によって二人が描いていた結婚式ができる事。
私達の存在価値ってそこにあるように思っています。 約○十万のコストダウン!!
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さてさて、今回のお話は来春挙式をする為に、
ブライダルカウンターやご自身で「結婚式」についてしっかり勉強されていたMさん。
最初にうちへ来られた時、余りの詳しさに「同業者??」と一瞬思った程。
彼女はいくつかのブライダルカウンターへ行き、自分の希望(教会での挙式とレストランでの披露宴)を
細部に渡って伝えたそうですが「ホテルがいいからそこ行ってみなさいな」と、
いくつかホテルを紹介されたのでした。ご本人としては全く考えてもみなかったホテル。
当然気が進まず「そういえば*にーにゃに載ってた…」でうちに来られたのでした。
ひとしきり今までのいきさつを説明された後、ご本人が希望しているレストランの「見積」をお持ちでしたので、
拝見し、足りないものや必要ないものをチェックし、最後に『挙式・披露宴の「見積」とは「最低ライン」でしか出されておらず、必ず「見積金額」より数十万は上がる』、という事実をお話しました。
Mさんは愕然としながらも「出来るのならやっぱり挙式をあの教会でしたい…」
と、強いご希望をお持ちでしたので「じゃあ、やってみましょうか!」と、
「Mさんの夢、実現」へ向けてのプランニングが始まりました。
まず「通常プラン」の見積ひとつ一つを分解して整理をし、その場で総支配人へ連絡し、交渉。
希望の予算や日にちなど伝え、何とか希望通りOKを貰いました。
(総支配人、本当に感謝です。)
もちろん項目によっては、「見積より金額がupするかもしれない」と言う事を前提に考えながら、
「これでいける!」という最終支払い金額を確信する迄話し合いました。
細々手を加える事で、最終的には最初の「見積」より約60万強のコストダウンができ、
Mさんの予算そしてご希望が叶いました。
ただ、この式場は私達が本当に仲良くさせて頂いている所を偶然Mさんが希望してくれたので今回のように
上手くいったのかもしれません…(もちろん私にも「苦手」とする会場が”一つもない“と言えば嘘になります。)
最初は疲れ、暗い表情でいらしたMさんが打ち合わせ後、チャペルに足を運び、夢が実現していくにつれ、明るくいきいきとした表情に変わっていく様子を見ていると私も嬉しくなりました。
安く出来れば良いというものではないけれど、私達が関わることで「諦めかけていたお二人の願いや思い」が
叶い、喜んで頂けたその瞬間、私達の存在価値を認めてもらえた!と思うと同時に自己満足し、
「幸せな仕事させてもらってるなぁ」って毎回本当に思います。