〜前号の内容〜
ホテルへ挙式日の予約確認を早い時期にしたにも関わらず、「全希望日予約日×、他は空いている」と言われても、全てがその通りではなく別のアプローチで希望日が取れる事もある。そして挙式に「プロデュース会社が入る」とホテル側が分かると、いいお日にちを空けない、という事もある。
(ヴィヴォラシータは例外として)
7月号で「挙式希望日はホテル裏事情により取れたり取れなかったり」があるという話をしましたが、今回は「挙式に入るプロデュース会社によっては、良いお日にちが取れない」について。
まずホテルにとって一番利益が出る挙式は、直接ホテルに来て契約をしてくれたカップル。ブライダルカウンターにも紹介料を払わずに済みます。それから、ホテルにとって大安等良いお日にちは、営業をしなくても大抵埋まっていきます。
それを踏まえて、逆に利益が減る、薄くなる挙式は「全て又は殆どを持ち込みするプロデュース会社が入った挙式」。衣装・花・引出物・写真等、ホテル内もしくは提携している所を新郎新婦に使って貰う方がホテル側はプラスαの利益が当然あります。しかし、それらを全て「持ち込みます」と言われたらどうでしょう。ホテルの利益は会場・飲食代のみです。新郎新婦と直契約だったら、衣装・花・引出物等々契約出来たのに。
ましてや大安等、放っておいても埋まる良いお日にちに、わざわざ「全て持ち込み希望」の挙式を入れますか?なので、「全て持ち込むプロデュース会社」が入った挙式を受け入れるのは、「仏滅・赤口」等余り良くない=人気のないお日にち。
でも、そういった事情を知らない新郎新婦は「あのホテルで挙式をしたいが、○月に空いているのはその日だけだそう。じゃあ仕方ないよね」と思う訳ですが、こういった裏事情を知る由もありません。ちなみに、私達ヴィヴォラシータはホテルからそんな事はされません。 何故なら、私達は「(自分達の利益の為に)持ち込み必須」ではありませんし、私達が仕事料を頂くのは新郎新婦からです。となれば、大安だろうが友引であろうが、ホテルからすれば全く関係ありません。
前回同様、こういった裏事情や対会場との駆け引きは、素人である新郎新婦は当然の事、本当の意味でプロデュースが出来る会社、ウエディングプランナーでないと決して出来る事ではありません。
文責 ヴィヴォラシータ 代表
ウエディングプランナー 林 嘉津美